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公開日:2016/06/20

代表ブログ

「ケアプロ在宅支援センター東京」開設

ケアプロ在宅医療事業部では、
居宅介護支援事業を行う、
「ケアプロ在宅支援センター東京」を開設しました。
 
■事業所情報はこちら https://carepro.co.jp/zaitaku/management/
 
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訪問看護ステーションに併設し、
重症者の在宅療養支援を推進していきます。
 
下記、ニュースリリース。
発表資料(PDF形式)
 
また、下記、管理者の海老根の投稿(アンフィニ記事より転載)です。
 
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今こそ、ケアマネ!
~地域包括ケアシステムに求められる看護師のキャリア~

 
ケアプロ在宅支援センター東京
管理者 海老根恭子
(介護支援専門員、看護師)
 
「ケアプロ訪問看護ステーション東京(中野本店)」の同一敷地内に、居宅介護支援事業所として「ケアプロ在宅支援センター東京」を開設し、5月より営業開始した。地域包括ケアシステムが求められる時代において、看護師が介護支援専門員(以下、ケアマネ)として、取り組む意義について述べたい。
 
ケアマネ集合
写真:営業開始を祝う海老根(中央)と訪問看護師
 
■ケアマネになった経緯
2014年、私は看護師になって7年目で、訪問看護をやっていきたい気持ちが強くなっていた。病院で勤務する中で、自宅に帰りたいのに帰れない人たちがいることを知ったからだ。そして、ケアマネは「常に利用者を中心にチームを作って多職種が協働・連携して利用者を支援できるようにする」ということを知り、訪問看護の仕事をするためにも役立つと考えてケアマネの勉強を開始した。2014年10月、病院勤務の傍らでケアマネの試験を受験して合格した。そして、2015年4月からケアプロで週3日は訪問看護をしながら、別法人の居宅介護支援事業所で週2日はケアマネとして働きはじめた。ケアプロでは、東京都中野区と足立区を中心に30名の看護師がおり、24時間365日、医療依存度の高い方を看ており、居宅介護支援事業所の立ち上げも応援してもらえた。
 
■ケアマネ業界の課題に直面
私が修行の身で働かせていただいた居宅介護支援事業所には、社会福祉士や介護福祉士などのバックグラウンドを持つケアマネが働いていた。あるとき、私が往診医や病院の担当医に電話をして連携している姿を見て驚かれ、何故かを聞くと、「医療者は会議に呼んでも来てくれない」「来たとしてもどう会議を進めればいいのかわからない」「何を聞けば良いのかわからない」「医療用語で何を言っているのかわからない」「以前の経験から苦手意識がある」と言われた。外部のケアマネ向け研修に参加して、他のケアマネにも聞いてみると「医療との連携の必要性を知らない」「連携が利用者の自立支援の促進ができるきっかけになりうることを知らない」という意見もあった。
 
■医療依存度の高いケアマネジメントの需要は増える
一方で、治療方針について理解し、必要があれば往診医や訪問看護師と連絡を取り、医師に指示書を出してもらうなど、サービス設計・調整をしていく必要がある在宅療養者は増えている。例えば、看護師が服薬管理をすることを理解していないケアマネがおり、認知症の内服薬を使って在宅での生活が継続できていた可能性があったものの、訪問看護の導入ができず、施設に入ることになってしまうケースもあった。
 
■看護師のケアマネの意義
病院で医師とカンファレンスで治療方針を話しあったり、身体状況の報告をしたりという場面を経験している看護師のケアマネであれば、医療と介護の連携はスムーズである。すべてのケアマネができなくとも、医療依存度の高い方へのケアマネジメントができるロールモデルとして、他のケアマネをフォローすることができれば、ケアマネの困難感の軽減につながり、質も高まる。
 
■看護師のケアマネ不足の課題と解決策
しかし、ケアマネのうち看護師の資格を持つ者は減少傾向にあり、「居宅介護支援事業所及び介護支援専門員業務の実態に関する調査報告書(平成26年3月)」によると、平成13年調査では36.2%であったが、平成23年調査では11.5%となっている。これは、看護師がケアマネとして働いた場合に給与が低くなることが一因である。そのため、看護師でケアマネの資格を持っていてもケアマネとしては働かない者が多い。
そのような中、看護の業界団体等のおかげで、「機能強化型ステーション」というものができた。これは、訪問看護ステーションが、居宅介護支援事業所を併設し、さらに常勤看護師数や24時間対応、ターミナルケア件数などの基準を満たすことで、訪問看護ステーションとしての売上が増える。その資金でケアマネの給与を増やすことができる。例えば、ケアマネが訪問看護ステーションの利用者350名のうち35名のケアプランを立て、訪問看護の全利用者が医療保険の訪問看護を利用する場合は、月175万円の増収となる。
 
■現状と今後の展望
現状の営業エリアは、東京都中野区のうち、南側半分で、半径1.5km程度である。この半径1.5kmだけでも、年間約1500人程度の新たな要介護認定がある。中野区には約100人のケアマネがいるが、看護師のケアマネは3人だけである。現在は、近隣の医療機関等に営業しているが、営業初日から新規の依頼があった。まずは、私自身が、ケアマネとしてチームをまとめて、それぞれの役割を理解し、価値を発揮できるようにしていく。さらに、業界全体として、地域包括ケアシステムの中で医療依存度の高い方への対応をしていけるようにするために、看護師に対して、ケアマネというキャリアを情報提供するなどしていきたい。
 
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海老根とともに、私もあいさつ回りに行きました。
 
特に、がんや難病などの重症者の退院が多い大学病院や総合病院、
地域の中核病院等の連携担当の方々へ。
 
写真は東京医科歯科大学病院の看護部の皆さんと。
医科歯科
 
「退院したいのに、在宅の受け皿がない」ということが
重症者には多い傾向で、
まずは、退院調整(ケアマネジメント)をし、
そして、在宅の受け皿(訪問看護など)が提供できたらと思います。
 
■事業所情報はこちら https://carepro.co.jp/zaitaku/management/