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2015.03.26

代表ブログ

社員の家族にお便り

私が東京大学病院の試験を受けた時の小論文のテーマは「あなたの家族について説明してください」というものだった。その当時、私は、まず家族とは戸籍上または生物学上の血縁関係を結ぶ者と定義した上で家族について論じた。しかし、今では、社員も家族に近い存在である。一緒に苦楽を共にして、お互いに他人の域を超えて認め合い、助け合い、時には本音でぶつかり合うことができる。先輩が後輩の成長責任を負う。そのため、社員が会社から去ることは体の一部がなくなるような喪失感さえある。
会社が家族と近い存在だと思える最大の理由は会社の理念を全員が共通して持っているからである。ケアプロは、ケアとプロの造語で、革新的なヘルスケアサービスをプロデュースして健康的な社会づくりに貢献することが使命である。その使命を少しでも達成するために集まった仲間は血が繋がっていないものの、お互いが大切な部分で繋がっていることへの誇りと安心感がある。「ケアプロ家」の遺伝子や「ケアプロ家」が大切にしている価値観、これまでの失敗と成功の歴史などを後世に受け継いでいきたい。
そのためのツールとして、ケアプロでは毎月“愛写真”というタイトルの社内報を発行している。同じ会社にいても、営業、経理、現場、教育などの担当があり、お互いを知る機会はなかなかないため、お互いの取り組みを写真中心に社内で共有するためのものだ。社内の理念や課題の共有をする上で効果的である。
そして、社員の家族向けにも、同様のお便りを作ることになった。そのきっかけは、ケアプロ社員の家族からこんな声があったからだ。「うちの旦那はどんな仕事をしているの?(社員のお嫁さん)」「お母さんはどんな人達と働いているの?(社員の息子さん)」「年末年始くらいしか実家に帰ってこないから話が聞けない(社員のお父さん)」など。さらに、社員からは「(出張が多いが)家族が仕事のことを理解してくれない」「家族に会社から感謝の気持を伝えるような取り組みをして欲しい」といった声もあった。
私は社員の家族の葬儀に参列させていただいたり、入居されている施設にお見舞いに伺ったり、食事をさせて頂いたりしてきた。そのような時にご家族の方々に少しでも感謝の意をお伝えするなどしてきた。そして、あたたかい家族の理解や支えがあってケアプロに参画してくれている社員がいることを感じた。
そのため、家族の皆様にもケアプロに参画したことが良かったと思っていただきたく、社員の日々の仕事の様子やケアプロを利用されるお客様の声、メディア掲載記事、会社の事業計画などを伝える、「愛写真(家族向け)~家族に届ける、私たちの今~」を作ることにした。もちろん、いい話だけではなく、厳しい課題を含めて、ケアプロの内実について赤裸々にお伝えしていく。
実際の運用では、社員向けの社内報を編集して作成する。社内報から取引先企業の秘密情報、利用者の個人情報などを削除する。家族といえども伝えられない情報がある。加えて、家族からの感想や質問を受けられるようにする。あとは、製本して社員が家族宛に一筆書いたものを同封して送付する。是非、ご家族の皆さんに喜んで頂ければ幸いである。
※なお、本文は「厚生福祉(時事通信)」への掲載記事に加筆・修正したものです。