年間約55,000人の新卒看護師が誕生する内、最初に訪問看護にチャレンジする新卒訪問看護師は数十名とまだわずか。なぜ新卒から訪問看護師を志したのか。就職する時にどんなことを考えたのか。そして、就職して半年がたった今、どのように感じているのか。ケアプロで新卒から訪問看護にチャレンジしている内野実由さんに聞いてみました。

<プロフィール>
内野実由 うちの・みゆ
ケアプロ訪問看護ステーション東京 中野ステーション
看護師・保健師

2018年、武蔵野大学看護学部を卒業。学生時代に被災地支援のボランティアや地域交流の活動などアクティブに活動。その後、ケアプロにて新卒から訪問看護にチャレンジしている。

★前編はこちら:訪問看護を志したきっかけ|ケアプロ新卒訪問看護師 内野実由[前編]

 

ここからは入職後の話を伺っていきたいと思います。内野さんが入職して半年が過ぎましたが、この半年はどんな利用者さんへ訪問していたのですか?

入社して最初のころは、疾患としては糖尿病や廃用症候群の方、あとは酸素を使用していて入浴介助が必要な方とか、基礎看護技術や関わりを学ばせてもらえるような利用者さんへの訪問が多かったです。

 

それらの方に訪問する中で、印象的だったことはありますか?

先輩と同行していると、先輩の動き一つ一つにどんな意図があるんだろうと考えるようになって、今まで無意識に自分がしていた動作とか声かけが、相手にどう伝わるかとか、どんな印象を持たれるのかとか、そういう関わりや動作だけでも奥が深くて。先輩や利用者さんそれぞれによっても違うし、関わり方の引き出しを創るのが難しいかったです。もともと、新卒の人は利用者さんとのコミュニケーションで悩むことが多いって知ってたけど、こんなに考えて悩むんだというのはびっくりでした。なので、積極的に自分から先輩で振り返りのときに意図を聞いたりしました。

あと、息子さんが主介護者で、看護師が行くとずっとベッドの下でケアを見ている方がいらっしゃるんです。たまに話しをするんですけど、あまり口数が多くなくて、でも介護の方法は「この手順で」と細かく決まっていて余計に緊張してしまって。でも、そこを先輩と一緒に振り返りながら、息子さんの想いを考えたり、ケアを覚えていったら、ある時に「内野さんも慣れてきたね」と言ってくださったり、ベッドの下でかじりついて私のケアを見ているということもなくなったんです。少しずつ自分が訪問することに息子さんも慣れてきてくださり、自分のケアに安心をしてもらえているのかなと思えて、最初に私自身不安があった分とても嬉しかったです。

 

実際に働いてみて、新卒から訪問看護を始める魅力を教えてもらえますか?

新卒から始めてよかったことは、事業所によっても違うかもしれませんが、たくさん時間をもらえることです。利用者さんのことを考える時間がすごい長くて、そのため最初は訪問件数が少なかったり、振り返りの時間を取ってもらったりしているので、その時間を使って自分の関わりとかケアを振り返りながら利用者さんを大事にできる時間に使っていけるというのが、新卒からやってよかったことです。イメージですけど、病院だったらそういう時間って仕事が終わったあと余裕があったら自分で考えるという風になると思うんですけど、その忙しさの中で見過ごしちゃうこともたくさんあるのかなと思うと、在宅はその見過ごしたことで利用者さんとの信頼関係が崩れちゃうこともあるので、その時間はとても大事だなと思います。

 

逆に、大変だと感じたことはありますか?

大変なことは、スタッフそれぞれ色んな経験を持つので、育ってきた環境や病院が違うと、良くも悪くも色んな価値観を持った先輩がたくさんいて、学べることが多すぎて悩みました。特に、今、何を学ぶべきなのかを考えてるのが大変でした。だから、こまめな相談やすり合わせが大事になってくると思います。今は、週に一回所長やプリセプターと面談があるので、その時は思っていることを素直に伝えて、今後についてどうやっていくかを一緒に考えてもらっています。その上で、スタッフのみんなに共有するっていうことを繰り返してます。あとは積極的に自分から先輩に学びたいことを伝えたり。一方的に教えてもらうっていうより、先輩と一緒に創っていくっていう気持ちで取り組んでます。

はじめての単独訪問のお祝い!先輩ナースから手作りケーキを頂きました。

内野さんにとって、ケアプロや中野ステーションはどんな職場ですか?

色んな見え方があると思うんですけど、「若手が多い」っていうのは強みでもあり弱みでもあって、ケアプロは若手が多いからこそみんなで創り上げていく風土ができているんじゃないかと思います。逆に、看護師って経験の多さが看護の引き出しの多さのような気がするんですけど、ケアプロはベテランの訪問看護師さんが少ないので、そういう方の看護も間近で見てみたいなという気持ちもあります。

職場の雰囲気としては、スタッフ同士のコミュニケーションがとにかく多いです。利用者さんに関することもですし、「今日の訪問で嬉しかったこと」とかステーション内ですごい話題になったり。カンファレンスの時だけじゃなくて、日常的に色んな人が色んな話をしています。

 

そんな職場で、内野さんは今後どんな風に成長したいか、将来展望はありますか?

訪問看護に興味を持つきっかけにもなった、「地域の世話好きな人」や「何か困った時に頼める人」、看護師だけど医療的なケアをするだけじゃない看護師になりたいなと思います。

 

最後に、このコラムは多くの看護学生さんが見ていると思いますので、就職活動へのアドバイスやメッセージをお願いできますか?

「なんで看護師になりたいと思ったのか」とか、そういう自分の想いを言語化できるようになること。就職活動は色んな人と話をしたりすることで、知らなかった自分の想いとか、そういうものが見つけられる機会になるのかなと思います。それって入職してからも何か壁にぶち当たった時に、そこに立ち返ってモチベーションをあげられたり、見失ってたものに立ち帰れるので、面接練習とか書類の志望動機の言語化は、しっかり考えて深めていくといいのかなと思います。

私が悩んでいた時も、マイナスな意見をもらうこともあったんですが、自分がやりたいことであればそんなに遠回りしないでやってしまえばいいんじゃないかと思っています。その選択をする上で、自分が納得できていれば何があっても後悔がないと思うんです。たくさん考えて自分が納得できる選択ができれば、その強い想いがあれば、新卒からできるのかなと思うので、悩みに潰されない程度に自分と向き合って頑張ってください。

 

★前編はこちら:訪問看護を志したきっかけ|ケアプロ新卒訪問看護師 内野実由[前編]

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