
狛江市委託事業として身体的フレイル重症化予防事業を行いました。
公開日:2025/04/14 最終更新日:2025/04/18
全三回のフレイル予防教室を防災センターを会場とした集合方式で実施しました。
市内在住の75歳以上85歳未満の方かつ、健康診査の質問票から身体的フレイルの徴候が疑われる方を対象者として、教室参加者を募集しました。想定以上の申し込みがあり、関心の高さがうかがえました。
狛江市は健康意識が高い方が多いですが、転倒骨折などで入院してしまうと介護度が上がりQOLが著しく低下してしまいます。市民のフレイルの認知度はまだ低い状況にあり、気付かないうちに進む体力低下の危険性について注意喚起することと、参加者の身体機能を維持向上させることを目的としました。
<取り組み内容>
・ミニセミナー:フレイル予防に関する食事や運動の知識・実践方法
・測定:身体機能(握力、片足立ち)や骨密度、呼吸機能など
・保健指導:保健師や管理栄養士と個別面談で具体的な目標やアクションを設定
1回目と3回目の教室で身体機能(握力・片足立ち・BMI)の測定を行い、参加者の目標設定や振り返りに活用しました。
<事業評価>
参加申込:45名(定員45)
3回全て参加:24名
1回以上参加:38名
身体機能の前後比較が可能な方(n=26)の測定値の変化は下記の通りでした。
握力(左右平均)の変化量平均値・・・+0.69kg
握力が増加した人の割合・・・69%
片足立ちの変化量平均値・・・+13.8秒
秒数が増加した人の割合・・・84%
また低栄養リスクがあるBMI20以下だった方(n=8)のBMIは平均して0.26増加しました。
定性アンケートの摂取食品種数も平均7.4から8へ増加しており、タンパク質食品を意識して摂るようになったというお声も多くありました。
この取り組みを通じて、参加者の健康意識が高まり、実際の行動変容にもつながったとの声が多く寄せられました。
〈参加者様のお声〉
80代女性
「痩せちゃったし、握力もないし、片足立ちなんて全然ダメ、、、
でも本当に今日は来てよかったです。いろいろ教えてもらったわ~。」
70代男性
「片足立ちが数秒しかできなかったのに、30秒もできるようになったんだ!
今まで教えていただいたストレッチや運動を実践していました。
今後も継続することが大事ですよね!ありがとうございます。」
〈狛江市ご担当者様のお声〉
「担当者の要望を聞いて、市民の特性に合わせた事業を展開してくれたことで、
市民への満足度につながったと思います。
計測機器もたくさんあり、健康チェックをしたことで参加者が自身の状態を
把握しながらフレイル予防に取り組めたこともよかったです。」
その他自治体様でも解決したい健康課題がございましたらお気軽にお問い合わせください。
今回の狛江市での事例を元に、要望に沿ったイベントを企画・運営いたします。
参考:狛江市 健康診査受診勧奨事業
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