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公開日:2021/11/22

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看護師の新しい働き方「スポーツ看護師」|インターン生インタビュー第3弾

インターン佐村の取材記事第3弾です!

今回は、スポーツ看護師(サッカーナース・スポーツ救護)の取材に行ってきました。

看護師は病院だけでなく、スポーツの分野でも専門性を発揮しはじめています。U6ランバイクイベントでのスポーツ看護師の取材を通して、看護師の働き方が広がると感じました。スポーツに興味のある看護師や看護学生の方は、ぜひチェックしてみてください。

▶動画はこちらからご覧ください→大学院生になるしほんぬチャンネル

▶サッカーナースの事例はこちら

▶スポーツ看護師の登録はこちら

 

スポーツ看護師の存在意義とは何か

サッカーナース課・古川さん)

スポーツ看護師とは、様々なスポーツイベントの救護を行う看護師のことです。一般的な看護師派遣サービスと違い、スポーツが好きでスポーツ救護経験のある専門性の高い看護師のみが在籍しています。これまで、スポーツの大会や練習では、地域の方や保護者がボランティアで救護の対応をしているケースが多くみられました。しかし、これからのスポーツに求められる専門性や持続可能性を考えた時、スポーツ救護は専門知識がある看護師が行い、その対価を受けることが重要だと考えました。また、スポーツ看護師を配置することは、イベントをする団体への信頼にも繋がります。さらに、看護師も専門知識を活かしながら好きなスポーツに関われるので、やりがいを感じることができると思います。今後さらに、全国に広がって欲しいです。

サッカーナース導入事例vol.2 U6ランバイクチャンピオンシップ機構

選手の怪我の救護をするスポーツ看護師・金子さん

 

スポーツ看護師を経験しての感想

スポーツ看護師・金子さん)

今まで、たくさんの子どもたちと関わる機会に恵まれ、様々な行事や合宿、登山や野外活動などに同行させて頂きました。スポーツはするのも観るのも大好きで、今は息子と一緒にサッカーに夢中です。

スポーツを心から楽しめる、安心・安全な環境を提供し、笑顔で気持ちに寄り添ったサポートをさせていただきたいと思い、サッカーナースに登録しました。

今大会では、子どもたちの真剣な眼差しと、スポーツマンシップに感動しました!団体様のスポーツへの取り組みや「ランバイクを全てのスポーツの始まりに」というビジョンにも賛同し、このような素敵な大会に看護師として携われたことを嬉しく思います。

また、子ども達が真剣に取り組む大きな大会に、スポーツ看護師として今回サポートさせてもらえたことは、責任を感じる部分もありましたが、大会の一員として参加する自覚もうまれ、子ども達を応援したいという想いも高まり、とても貴重な経験となりました。

小さなアスリート達のパフォーマンスから得られる感動は自分自身の力にもなりました。普段病院などで勤務されている方でも、土日などがメインの仕事ですので、スポーツが好きという方ならぜひ看護のスキルを活かしてチャレンジしてほしい分野ですし、スポーツに対する視野を広げていってほしいです。

スポーツ看護師のワッペン

会場の受付横に設置された救護所

 

ランバイクのイベントはいかがでしたか?

スポーツ看護師・金子さん)

息子が2歳の時にランバイクに出会いました。当時はストライダーが主流で、各地で行われていた大会に何度も足を運んでいました。親子で夢中になってしまう魅力のある競技で、息子もスピードにのって競い合うことの楽しさや、表彰台に上れる嬉しさが自信となっていました。親もそれを見てパワーをもらい、スポーツに感化されていきました。まさに親子でスポーツのはじまりの扉を開いた感じです。スポーツ看護師として今回サポートさせて頂いて、親の気持ちも子どもの気持ちも分かる分、本当に最後までみんな怪我なく、この大会から将来につながる何かを感じて帰ってほしい!と心から思いました。転んでしまった選手や保護者への声かけも、自分が経験したからこそ気持ちに寄り添った声かけを意識できましたし、一緒に楽しみ、見守る姿勢でいることで、安心して参加者も競技に集中できるのではないかと感じました。

カーブで競り合うランバイクの選手

 

スポーツ看護師の今後の展望

スポーツ看護師・金子さん)

子ども、スポーツ、看護、この好きなもの3つを掛け合わせて仕事ができたらどんなにいいだろう、とずっと思っていました。なので、私にとってスポーツ看護師はそれをかなえられる天職のような分野だと思っています。自分らしい働き方が選択できるようになった今の時代の流れは嬉しいですし、スポーツ分野で看護師がどうやってより専門性を発揮し、スポーツに関わる人たちに貢献できるか、新しい関わり方はまだまだたくさんあるのではないかと思っています。

ランバイクを卒業した息子は今、県内強豪サッカーチームに所属しているのですが、そこでサッカー特有の足のスポーツ障害について悩まされる時期がありました。子どもは、気がつかないうちにオーバーユースになり、悪化してから「痛い」ということが圧倒的に多いこともわかりました。

急性期の治療をうけても、家に帰っていざこれからどうやって日常の中で子どもをサポートしていけるのか?成長期にある選手にとって試合や大会は大事だけれど、怪我や障害が起きてしまったらプレーにも支障をきたし、長く競技を続けたい選手にとっては致命的にもなります。

看護のスキルだけではサポートしきれない部分があると実感しました。スポーツをはじめるきっかけと同じように、スポーツをする子どもの成長期特有のココロとカラダのことをしっかりと知る機会が早くからあれば、家でできるケアはたくさんありますし、その後のより充実したスポーツライフにつながっていくと思っています。トレーナー的な役割も担い、様々な情報を発信できるスポーツ看護師がいたら、「外傷」だけでなく「障害」の予防までもケアしていける心強い存在になれるのではないかと思っています!

イベント会場近くのAED

 

看護学生が取材をして感じたこと

インターン生・佐村)

スポーツイベントの会場に「救護所」が設置されていることに安心感を感じました。イベント会場では、救護所を受付のすぐ隣に設置していたので、会場を訪れる方が一度は目にしていました。そのことにより、「何かあったら、救護所へ行こう」と周知でき、会場で競技に関わる方に安心感を与えることができたのではないかと感じます。

また、これまで、ボランティアで行われていた救護を、きちんとした対価を受け取って実施することは、今後安全で楽しいスポーツが発展していく上で大切なことだと感じました。さらに、普段は看護師として働いている方でも、副業としてスポーツ看護師として携わることができると思ったので、ぜひいろんな看護師の方に知って欲しいです。

さらに、私は看護の学部に通っていますが、ほとんどの学生が卒業後は病院に就職します。同級生と看護師の副業についてあまり話したこともありませんでした。いろんな看護学生にも「スポーツ看護師」という新しい働き方を知ってもらいたいと思います。

ケアプロ株式会社が事前に用意する救護物品

 

▶︎取材日時:2021年10月24日(日)

▶︎取材場所:みなとみらい

【一般社団法人U6ランバイクチャンピオンシップ機構のビジョン】「ランバイクを全てのスポーツの始まりに」https://u6-runbike.jp/

全てのスポーツの始まり「U6ランバイク」大会救護レポート