【今から始めるフレイル予防~若い方も対策を!~】
将来、フレイルの状態にならないために今から予防しましょう!

公開日:2020/07/20  最終更新日:2023/11/30

皆様は「フレイル」という言葉を聞いたことはありますか?

フレイルとは、高齢者が持つ体力や活動量の低下を指す言葉で、進行すると要介護状態になる可能性があると言われています。

人生100年時代とも言われる現代において、老後も活発に活動し、健康的な生活を維持することが重要です。

まずはフレイルとはどのような状態のことなのかを見ていきましょう。

フレイルとは

フレイルの症状としては「疲れやすい」「以前より運動量がへった」「筋力(握力)が落ちた」などが症状の一部として挙げられ、

「加齢に伴う予備能力低下のためストレスに対する回復力が低下した状態」

と定義されています。

フレイルの種類には

1身体的フレイル     筋肉の減少・肺活量の低下

2 精神・心理的フレイル  記憶力の低下・気分的なうつ

3社会的フレイル     社会的な孤立・経済力不足・引きこもり

が挙げられます。

この記事ではこれらの中でも「身体的フレイル」に注目して解説していきます。

上図のように健康な状態と要介護状態の中間に位置し、心身の活力が低下した状態を指します。

しかし、日常の心がけで元の健康的な状態にもどることもできます。

そこで大切なのはフレイルの予防や早期発見です。

フレイルは、加齢に伴う自然な現象と考えられがちですが、日常の生活習慣との関係は深いため、予防や早期発見でリスクを抑えることが可能です。

フレイル健診とフレイルの主な症状

2020年4月より「フレイル健診」が75歳以上の方に導入され、ますます関心が高まっています。健診の対象者は75歳以上の方ではありますが、家にいる時間が長い方は年齢に関わらず筋力・体力が低下しやすい状態です。

フレイル健診は体と心の健康状態や認知機能、社会参加等に答える質問表に回答するものとなっています。
※詳細は厚生労働省の「後期高齢者の質問票の解説と留意事項」を参照

このように、フレイルはさまざまな健康課題に関係しており、心身共に健康的な生活を実現することが重要です。

フレイルの症状も様々なものがあります。ここでは身体的なものに注目して紹介していきましょう。

歩行速度の低下

歩く速さが低下し、移動することが以前よりも困難になることがあります。

具体的には1.0m/秒未満の場合が該当します。

疲れやすさ

筋力や心肺機能の低下、または内服薬の影響によって疲れやすくなります。

活動量の低下

スポーツや体操などを週一回以上行っていない状態が長く続くと、活動量が低下しているとみなされます。

筋力の低下

握力の減少など、筋力が低下することが特徴的です。

握力の基準としては、男性で28kg未満、女性で18kg未満が該当します。

体重減少

体重が半年の間に2~3kg以上減少することも、フレイルの兆候として数えられます。

これらの症状は、互いに関連し合っており、フレイルサイクルという悪循環を形成する可能性があります。

フレイルの対策

日々の小さな積み重ねが重要となってきますので、ぜび若い方も今から対策し心身ともに活気ある生活を維持しましょう。

天気が良い日は人との距離をしっかり取った上で散歩に出かけてみたり、家の中でできる運動をしてみたりするのもよいですね。

日本運動疫学会は18歳~64歳の方は家の掃除など生活の様々な場面で「1日60分、元気に体を動かすこと」を推奨しています。

身体的なフレイルの予防に着目すると、筋力の維持がとても大切です。

「栄養のバランス」を心がけた質の良い食事と合わせ、運動習慣を身につけることでフレイル予防につながっていきます。

またテレビ電話等で世間話をしたり、会話をしながら食事をしてみたりするのもオススメです。

ケアプロが実施するフレイル予防の取り組み

ケアプロでは皆様の健康維持をサポートできるように、現在の筋力が測定できる「握力」「筋肉スコア」や転びやすさの目安となる「転倒リスクチェック」をご用意しております。

いずれの検査も手軽に短時間でスーパー等の一角で測定することができます。

 

<あるスーパーでの実施例>

 

<椅子から立ち上がるだけの「転倒リスクチェック」>

※転倒リスクチェック:椅子から立ち上げる際の脚の筋力とバランスを測定し、力強さ・スピード・バランスを3段階で評価します。内的要因による転びやすさの目安となります。

▼導入事例

食の窓口構想~加藤産業様と神戸国際展示場にて~

 

 

またケアプロでは、転倒リスクチェックで使用している「ザリッツ」のレンタルサービスを提供しております。

これにより、商業施設のイベントや企業の福祉施策など、さまざまな場面での健康チェックが可能となりました。

過去には従業員の健康を重視する企業や、大学の地域医療を推進する講座などで、「ザリッツ」のレンタルが利用されております。

またケアプロのレンタルサービスはリーズナブルな価格で利用しやすいと評判をいただいております。もしレンタルをご検討でしたら、「ザリッツ」含めたレンタル機器のメニュー一覧を下記のページからご覧ください。

 

 

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