HbA1cを下げるにはどうすればいい?
公開日:2021/08/05 最終更新日:2023/10/17
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは、
血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンに、血液中のブドウ糖が結合したものです。
血液中のブドウ糖濃度が高いと、ヘモグロビンに多くのブドウ糖が結合するため、HbA1c値は高くなります。
赤血球は骨髄で作られ、肝臓・脾臓で壊されるまで約120日間体内をめぐり、その間に余分なブドウ糖と結びつきます。
HbA1c値を測定することで、過去およそ1~2か月の血糖の平均的な状態を知ることが出来ます。
糖尿病を診断するための一つの評価指標です。
HbA1c値の基準値とは
HbA1c値の基準値は、
5.5%以下(日本糖尿病学会より)です。
この基準を超えている方、特に6.5%以上の方は糖尿病の可能性が高くなります。
HbA1c値以外にも、血糖値が基準値より高い方は、内科や糖尿病専門医のいる病院での相談を強くお勧めします。
糖尿病にはどんな種類がある?
糖尿病には1型と2型があります。
1型糖尿病は、自己免疫疾患などで膵臓の細胞が破壊され、インスリン(血液中のブドウ糖の濃度を一定に保つために働くもの)が減ってしまい、HbA1c値や血糖値が高くなります。
ですので、1型糖尿病には、インスリン注射などの治療が必要となります。
2型糖尿病は、主に生活習慣が原因と考えられています。
以下のような生活習慣が続くことで、血糖値が高い状態が続き、HbA1c値も高くなると考えられます。
・糖質(甘いものや、炭水化物など)の多い食事をしている
・食事の回数や時間がバラバラである
・食事量が必要量より多い
・野菜などの食物繊維の多いものはあまり食べない
・運動習慣がなく、活動量が少ない
・睡眠不足
・ストレス過多
など…
HbA1cを下げるにはどうすればいい?
生活習慣を改善することで、血糖値やHbA1c値が良くなる可能性があります。
以下のようなことに注意し、血糖値の急激な上昇を防ぎ、ブドウ糖を消費する生活をしていきましょう。
- 朝、昼、夕食を一定の間隔で食べる
- 夕食や寝る前の食事は、少なめにする
- 野菜など食物繊維が多い物を積極的に食べ、食事の最初に食べる
- 運動習慣を身に付ける
- 睡眠不足を避ける
- ストレスを避ける
HbA1c値や血糖値を下げるために、生活習慣を改善することは大切ですが、急に全ての生活習慣を変えることはストレスになり、継続できない可能性があります。
そして、食事量を急激に減らしたり、過度な運動を行うと、低血糖や身体を痛める原因になります。
冷や汗や立ち眩みなどの症状がある時は、低血糖状態の可能性があるため、無理な食事制限や運動は止めましょう。
身体の不調を感じない程度で生活習慣の改善を行い、改善が難しいと思ったら一人で考えこまず、医師など専門家に相談しましょう。
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