血糖値は運動で改善できる?正しい運動をして血糖値を改善させよう
公開日:2021/08/05 最終更新日:2023/10/17
血糖値と運動の関係
糖尿病の治療には食事・運動・お薬があります。
このうち、食事や運動は「血糖値が気になる」「ここ数年でHbA1cの値が高くなってきた」という方にも、日常生活で実践できるものです。
今回は運動の効果とその根拠について説明いたします。
運動の効果は以下の通りです。
- 低下してしまったインスリンの効果の改善
- 肥満の改善
これらの効果は、運動によって糖や脂質などのエネルギー源がどんどん利用されるために得られます。
また運動することで、体内のホルモンや血管・臓器の状態が変化し、以下のような効果も得られます。
- 高血圧の改善
- 心肺機能の改善
これらの効果によって、血糖値やHbA1cの改善が期待されます。
血糖値を改善させる運動のタイミング・頻度について
ここで、「いつ運動をしたらよいの?」「どんな運動したらよいの?」と思ったかたもいらっしゃるかと思います。
運動をする時間は「日常生活の中で無理なくできる時間」だと言われています。
それは、継続することが最も大事だからです。
また、頻度はできれば毎日が望ましいと言われています。
毎日が難しいという方は、週2~3回、各20~60分の運動を実施することをまず目標にしてみましょう。
血糖値を改善させる運動の種類について
そもそも運動の種類は、大きく分けて以下の2つに大別されます。
- 有酸素運動・・・ジョギング、水泳、ウォーキング等の継続的に行う運動
- レジスタンス運動・・・ダンベル運動のような、筋肉に抵抗(負荷)を繰り返しかけて行う運動
有酸素運動は肥満の改善に効果的ですし、レジスタンス運動は筋肉量が増えるので、筋肉での糖の消費を改善すると言われています。
どちらを実施するかは、継続できることが一番なので、ご自身の基礎体力や年齢、体重、健康状態によって決めましょう。
例えば、肥満体型で膝が痛い方にはスクワットのようなレジスタンス運動は不適です。まずは有酸素運動で肥満を改善し、膝への負担が少なくなってからレジスタンス運動を行いましょう。
他にも、ウォーキングよりジョギングが好きということであれば、ジョギングから始めていただくのもよいでしょう。
ただし、以下のような方は医師にご相談ください。
- 現在すでに糖尿病の治療をしている方(特に薬物療法実施している方)
- 膝・腰などに持病をお持ちの方
- 狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血等の既往をお持ちの方
運動は無理なく、楽しくできるのが一番です。
できそうな運動を探して実践し、慣れてくれば距離を長くしたり、負荷を大きくするようにしましょう。
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