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公開日:2018/07/06

代表ブログ

ケアプロ中野店、閉店

7月5日をもって、ケアプロ中野店を閉店しました。

これまで、ご利用いただいたお客様をはじめ、
ご支援して下さった皆様には、改めて、感謝申し上げます。

閉店と同じ日の夜に、ケアプロでは夏のケアプロ会という催しがありました。
ケアプロの仲間や東大病院時代からお世話になっている
東大HSPの鈴木さん、武末さん、大作さんらにもお越しいただきました。

 

「入口と出口」

何事も、始まった瞬間に、終わりに向かって走っています。

2007年12月に起業して、
大学時代の友人ナースらにも手伝ってもらい、
病院の後輩の伝で、店舗の建築をしてもらい、
やっとの思いで、いろいろな方のお力添えを得て、
2008年11月11日に開業したケアプロ中野店でした。

そして10年を迎え、中野店を閉店することになりました。

 

 

「中野店あれこれ」

当時は、10百万円というなけなしの資本の中で、
4百万円を中野店オープンに投資しました。

記者クラブへのプレスリリースが功を奏して
多数のマスメディアに掲載いただきました。

雇用と事業を守るため、
当時は私は会社から報酬を得るのではなく、
他の仕事で生計を立てていました。

白衣を着て、中野駅北口でビラ配りをして、
タバコを吸っている若者に声をかけて、店まで誘導したり、
中野周辺にチラシを配りにいって、お茶屋さんで一服させてもらったり。

すぐに大手ドラッグストアの社長から声がかかり、
出張イベントの仕事をご依頼いただきました。

ハーレーダビッドソンで、
企業周りをしていましたが、バイクは盗まれたり、
とある方々から呼び出された喫茶店で
「医者を雇わないと警察に告発します」と脅されたり、
当時は事務所がないので、
中野店にドン・キホーテで買った折りたたみの机をおいて、
取引先の方と打ち合わせをする日々。

 

 

「熱狂的なお客さん」

なんと言ってもお客さんとの出会いが大きかったです。
いろいろな方との思い出が蘇ります。

HbA1c18の方が一命を取り留めるなど、
一つのサービスが、人の人生を変える、
新事業創出の尊さを実感しました。

500円を出せず100円で受けたいというホームレスの方や
血糖値が300以上なのに保険に入っていない方もいました。

閉店日に惜しんで来てくださる方が多数いらっしゃいました。
あれだけ助けて頂いたお客様に対して、閉店することは胸が痛かったです。

それでも中野店を閉めることにしました。

中野店によって法整備が進み、競合や市場が生まれ、
中野店の火は、競合、自社の全国出張へと
飛び火して、広がっていきました。

 

 

「傷を感じる」

感傷的になりました。感傷とは、傷を感じると書きますね。

これまでの人生ではチャレンジをすると必ず傷ができました。

中野店から始まった挑戦の中で負った傷は大きかったのですが、
その傷を負ってでも、負ったから、成し遂げることができたこと
得ることができたことがあります。

獣道や谷、崖など。未整備の状況で道を作っていくようなものでした。

喜怒哀楽というか、生きているって感じでした。

 

 

「新しい道を作る」

中野店で整備できた道は、すでに競合1600箇所以上が流通しています。

ケアプロは、ケアとプロの造語の会社であり、
革新的なヘルスケアサービスをプロデュースして
健康的な社会づくりに貢献することをミッションとしており、
次なる道を作っていくために、大きく舵をきることになりました。

まだまだ、志は半ばです。

お読み頂き、ありがとうございます。